子どもがいる家を売る。内見と引っ越しを、生活を崩さずに進める
売却活動が始まると、知らない方が家に上がります。小さなお子さんがいるご家庭では、ここが負担になります。内見の時間の決め方、片付けておくもの、引渡し日を学年に合わせる考え方を整理しました。
住み替えのご相談で、売る側の実務としてあまり語られないことがあります。売却活動の期間、家の中に知らない方が入ってくるということです。
お子さんが小さいご家庭では、ここが想像以上に負担になります。事前に決めておけば減らせる部分があるので、実務の側から整理します。
内見の時間は、先に決めてしまってください
多くの場合、内見は買主のご都合に合わせます。ただ、売主の側から時間帯を指定することもできます。
小さなお子さんのいるご家庭には、次のような決め方をおすすめしています。
- 土日の午前中に枠を固める。 午後の昼寝の時間を守れます
- 平日は夕方以降を入れない。 帰宅から就寝までがいちばん忙しい時間帯です
- 当日の連絡には応じない。 前日までの連絡を条件にする
枠を狭めると内見の件数は減ります。そのぶん売れるまでの期間は延びる可能性があります。 それでも、生活が崩れて売却自体が嫌になるより良い、というのが私たちの考えです。最初の1か月だけ枠を広げ、その後は絞る、という進め方もできます。
片付けるのは、散らかったものだけではありません
見た目の印象のために片付ける、という話はよく聞きます。ここでは別の観点を申し上げます。
お子さんが誰で、どこの学校に通っているかが分かるものは、しまってください。
- 表札と、玄関に出ている名前入りの持ち物
- 幼稚園・保育園・学校のバッグ、体操着、名札
- 冷蔵庫に貼ってある写真や、学校からの手紙
内見に来られる方のほとんどは、真剣に家を探している方です。それでも、不特定の方が家の中を見て回るという事実は変わりません。 写真を撮る方もいます。売却の広告に載せる室内写真も同じで、掲載前に必ず確認してください。
防犯の考え方は防犯性の高い部屋を選ぶ5つの視点にも書いています。
引渡し日は、学年に合わせて逆算します
売却で決めるのは価格だけではありません。引渡し日も、契約のときに決めます。
学年の区切りに合わせたいなら、そこから逆算してください。目安は次のとおりです。
| 期間 | 内容 |
|---|---|
| 1〜2週間 | 査定と、媒介契約 |
| 1〜3か月 | 売り出しから、買主が決まるまで |
| 1〜2か月 | 契約から引渡しまで |
つまり、3月末に引き渡したいなら、前の年の秋から動き始めることになります。詳しい流れは査定から引渡しまでどのくらいかかるかに書きました。
期間は物件によって大きく変わります。この表は目安で、約束ではありません。
次の住まいをいつ決めるか
売りと買いのどちらを先にするかで、仮住まいの要否が変わります。
- 売り先行:資金がはっきりしてから買えます。ただし、引渡しまでに次が決まらないと仮住まいが必要です
- 買い先行:引っ越しは1回で済みます。ただし、売れるまでの間、二重の支払いが起こり得ます
お子さんがいる場合、仮住まいを挟むと引っ越しが2回になります。 荷物と学校の負担を考えて、買い先行を選ぶご家庭もあります。判断の材料は売り先行か買い先行かにまとめました。
正直に申し上げると、片付いた状態を保つのは大変です
売り出し中は、いつ内見の連絡が来るか分かりません。常にきれいな状態を保つのは、小さいお子さんのいる家では現実的でないことがあります。
どうしても難しい場合は、買取という選択肢があります。不動産会社が直接買うので、内見は基本的に一度きりで、時期も決めやすくなります。
ただし、仲介で売るより価格は下がるのが一般的です。 どちらが良いかは、価格と期日のどちらを重く見るかによります(買取と仲介、どちらで売るか)。
私たちは、まず仲介で期間を区切ってやってみて、決まらなければ買取を検討する、という進め方をお話しすることが多いです。最初から片方に決める必要はありません。
売ったあとの税金のことも、早めに
自宅を売って利益が出た場合、一定の要件のもとで3,000万円の特別控除を使える制度があります(租税特別措置法35条)。要件と手続きは世田谷の自宅を売ったときの税金にまとめました。
適用の可否は個別の事情で変わります。最終的な判断は税務署か税理士にご確認ください。
売却の進め方や時期のご相談は、売却のご相談から承ります。お子さんの学年と、動ける時期を最初に伺えれば、そこから逆算して組み立てます。
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