世田谷区の保育園に入りたい。指数の仕組みと、住む場所で変わること
世田谷区の認可保育園は、利用基準指数と調整基準指数の合計で入園の順番が決まります。指数は住む場所では変わりませんが、徒歩圏にいくつ園があるかは場所で変わります。住まいを決める前に見ておきたいことを整理しました。
「保育園に入れるかどうかで、住む場所を決めたい」というご相談をいただくことがあります。世田谷区は子育て世帯の転入が多い区で、保育施設の数も多い地域です。
ただ、園が多いことと、希望の園に入れることは別の話です。ここでは、住まいを決める前に確かめておきたいことを整理します。
入園の順番は、指数で決まります
世田谷区の認可保育園は、先着順でも抽選でもありません。申込書と書類の内容から利用指数を出し、指数の高いご家庭から内定します(利用調整)。
指数は2つの合計です。
- 利用基準指数:保護者の就労状況などから決まります。父母それぞれに点が付き、2人分を合計します
- 調整基準指数:きょうだいの在園、ひとり親、育児休業の状況といった事情による加点と減点です
区が毎年出している冊子「保育のごあんない」に、基準の表と、同じ指数だった場合の優先順位まで載っています。点数の付き方は年度によって変わるので、必ずその年の冊子で確認してください。
指数は、住む場所では変わりません
ここが大事なところです。世田谷区内のどこに住んでも、指数そのものは変わりません。 「この地域は入りやすい」という話の実体は、指数ではなく、次の2つです。
- 徒歩や自転車で通える範囲に、園がいくつあるか
- その園の0歳・1歳の募集枠がいくつあるか
申し込みでは希望する園を複数書きます。書ける園が多いほど、内定の可能性は変わります。 つまり、住む場所が効いてくるのは指数ではなく、選択肢の数のほうです。
正直に申し上げると、「待機児童ゼロ」は入園の約束ではありません
世田谷区は、かつて待機児童数が全国で最も多い自治体として報じられた時期がありました。その後、区が保育施設を増やし、近年は区の集計上の待機児童数がゼロという状態が続いています。
ただし、これは「申し込めば入れる」という意味ではありません。 待機児童の数え方には決まりがあり、認可以外の施設に入った場合などは待機児童に数えません。実際、1歳児クラスは地域や園によって申込倍率がかなり高くなります。
区は「認可保育園等空き数一覧」や保育の統計資料を公開しています。検討している地域の実際の数字を、自分の目で見てから決めてください。 一般論より、そこに載っている数のほうが正確です。
住まいを決める前に見る3つのこと
物件の内見に行く前に、地図の上でできることがあります。
- 徒歩10分・自転車10分の円を描いて、中にある認可園を数える。 円が2つの地域にまたがる場所は、それだけ候補が増えます
- 区の空き数一覧で、その園の0歳・1歳の状況を見る。 年度途中の入園を考えているなら特に見ておく
- 送りの経路と、通勤の経路が同じ向きか確かめる。 逆方向だと、毎朝15分が上乗せされます
自転車で送るつもりなら、坂と駐輪場も先に見ておいてください(世田谷は坂の街)。
引っ越しと申し込みの順番
年度の切り替えに合わせて引っ越す場合、申し込みの時点でまだ転入していないということが起こります。
世田谷区は、転居予定のご家庭の申し込みについても取り扱いを定めています。ただし、いつまでに転入しなければならないか、どの書類が要るかは年度の要領によります。 ここは推測で動かず、区の保育課に直接確認してください。
住まいの契約は、いったん結ぶと簡単には戻せません。保育の申し込み期限と、物件の申し込み期限のどちらが先に来るかを、紙に書いて並べてみると判断しやすくなります。
引っ越しの手続き全般は世田谷区に引っ越すときの手続きチェックリストにまとめています。
保育園に合わせて、賃貸を先に選ぶという考え方
「入園が決まってから家を買いたい」というご家庭には、先に賃貸で住んでみるという進め方もあります。
数年住んでから買えば、通園と通勤の実際が分かったうえで場所を決められます。世田谷区内でファミリー向けの賃貸を探すときの見方は2LDK・3LDKで見るところと、入居審査に書きました。
制度の内容と点数の基準は年度ごとに変わります。最新の情報は世田谷区の「入園のご案内」でご確認いただき、個別の判断は区の窓口にご相談ください。
保育園に入れるかどうかは、住まいだけでは決まりません。ただ、選択肢の数は住む場所で変わります。 そこだけは、物件を決める前に手を動かせば分かります。
住む場所の候補が絞れてきたら、お部屋探しのご相談からお声がけください。園の多い地域という観点でも、一緒に見ていきます。
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