小1の壁と、住まいの選び方。世田谷の新BOP・学童クラブと、通学路
保育園は19時まで預かってくれたのに、小学校に上がると放課後の時間が変わります。世田谷区の新BOP学童クラブと時間延長の仕組みを押さえたうえで、住まいの側で減らせる負担と、減らせない負担を分けて考えます。
保育園のうちは夕方まで預かってもらえたのに、小学校に上がったら放課後の預け先で困った。いわゆる「小1の壁」です。
住まいの相談を受けていると、この時期に住み替えを考え始めるご家庭が一定数いらっしゃいます。家を変えれば解決するのか、しないのか。分けて考えてみます。
世田谷区の放課後は「新BOP」です
世田谷区の区立小学校には、新BOPという放課後の仕組みがあります。学校の施設を使って、放課後の遊び場(BOP)と、就労等の理由がある家庭のための学童クラブを一体で運営しています。
住まいを考えるうえで押さえておきたいのは次の3点です。
- 場所が小学校の中にあります。 放課後にどこかへ移動する必要がありません
- 学童クラブには入会の申請が要ります。 誰でも自動的に入るものではありません
- 時間を延長する仕組みがあります。 申請して、19時まで利用できます
延長は新1年生を優先してサポートする形で運用されていて、月ぎめの利用料がかかります(世帯の状況によって免除の制度があります)。申請の時期・料金・条件はその年度の案内で必ず確認してください。
家の場所で減らせるのは「移動の時間」です
ここが今日いちばんお伝えしたいところです。
住まいを変えて減らせるのは、移動にかかる時間だけです。 預かりの終わる時刻そのものは、どこに住んでも変わりません。裏を返せば、移動の時間は本当に減らせます。
学校までの距離
新BOPは学校の中にあるので、学校までの距離が、そのまま放課後の迎えの距離になります。
1年生が一人で歩く道でもあります。距離だけでなく、渡る道と踏切の数を見てください(通学区域の調べ方と、指定校変更ができる場合)。
習い事と民間学童の範囲
世田谷区内には民間の学童保育や、送迎のある習い事もあります。どこに住むかで、通える先の数が変わります。
三軒茶屋・二子玉川・成城学園前のような拠点駅の周辺は選択肢が多く、そこから離れると送迎が前提になります。
駅から家までの夜道
お迎えが19時なら、その後に親子で歩く道は暗い時間帯です。街灯の間隔と人通りは、昼の内見では分かりません。夕方以降にもう一度歩いてみてください。
夜道と部屋の防犯は防犯性の高い部屋を選ぶ5つの視点に書いています。
長期休みのことを先に考えておく
見落としやすいのが、夏休み・冬休みです。
- 朝の開始時刻が、学校のある日と違うことがあります
- 昼食をどうするかを決めておく必要があります
- 1日を通して過ごすので、子ども本人の向き不向きが出ます
このとき、家が近いこと自体が効いてきます。 途中で一度帰る、親が昼に立ち寄る、といったことができるかどうかが変わります。
正直に申し上げると、引っ越しでは壁は消えません
住み替えのご相談をいただいたときに、私たちが最初に申し上げるのはこのことです。
小1の壁の中身は、預かり時間・親の勤務時間・子どもの生活リズムの3つの噛み合わせです。 住まいはこの3つのどれでもありません。家を変えれば楽になるのは、通勤時間と迎えの移動時間です。
それでも効く場合はあります。片道20分の通勤短縮は、1年でおよそ150時間です。夕方の30分が変われば、迎えの時刻に間に合うかどうかが変わります。そこが効くかどうかを、今の生活時間に当てはめて確かめてから動いてください。
一方、家賃や住宅ローンの負担が増えれば、働き方の選択肢は狭まります。両方を並べて、どちらが重いかを見る必要があります。
動くと決めたときの順番
- 今の生活で、どの時刻がいちばん苦しいかを書き出す
- その時刻が、住む場所を変えて何分変わるかを計算する
- 学区と新BOPの状況を、区のホームページで確認する
- そのうえで、賃貸で動くか、購入で動くかを決める
順番を逆にしないでください。物件を見てから生活を合わせようとすると、条件の良し悪しではなく、その日に見た部屋の印象で決まります。 先に数字を出しておけば、迷ったときに戻る場所ができます。
賃貸と購入のどちらで動くかは、住む年数で変わります(賃貸 vs 購入)。
新BOPと学童クラブの制度は年度ごとに変わります。最新の内容は世田谷区のホームページでご確認いただき、個別の判断は区の窓口にご相談ください。
住み替えの相談はお部屋探しからでも、売却のご相談からでも承ります。世田谷の中で動くのであれば、街の様子も一緒にお話しできます。
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