株式会社BATON
賃貸・お部屋探し読了目安 約4

世田谷の賃貸でできる防音対策。原状回復できる範囲で音を減らす

音には空気で伝わる音と建物を伝わる音があり、効く対策が違います。世田谷の賃貸で、原状回復できる範囲でできることと、部屋選びの段階で避けられることを分けて整理しました。

「隣の話し声が聞こえる」「上の階の足音が響く」——世田谷区は木造アパートと低層マンションが多く、音のご相談はよくいただきます。賃貸でも打てる手はありますが、効く対策は音の種類によって変わります。 まず音を2つに分けるところから始めてください。

音は2種類ある。ここを間違えると効きません

種類伝わり方
空気で伝わる音話し声、テレビ、車の走行音、犬の鳴き声窓・ドア・換気口の隙間から入る
建物を伝わる音上階の足音、椅子を引く音、洗濯機の振動、ドアの開閉床・壁・柱を振動として伝わる

厚手のカーテンや吸音材が効くのは前者だけです。上階の足音に壁の吸音材を貼っても、ほとんど変わりません。「対策したのに効かなかった」の大半は、この取り違えです。

まず、どこから入っているかを確かめる

夜、部屋を暗くして静かにし、耳を近づけて回ります。窓・玄関ドア・換気口(給気口)・エアコンの配管穴のどこかで急に大きくなれば、そこが経路です。

とくに見落とされるのが換気口です。壁を貫通した穴なので、外の音がほぼそのまま入ってきます。環七や環八、幹線道路沿いのお部屋では、ここが原因のことがよくあります。

賃貸でできる対策(原状回復できる範囲で)

賃貸では、退去時に元へ戻せるかどうかが判断の基準になります。壁に直接貼る・釘を打つ・接着するものは、あとで請求の対象になり得ます(原状回復の考え方はこちら)。

窓(空気で伝わる音に有効)

  • 隙間テープ。 サッシの合わせ目やクレセント錠まわりの隙間を埋める。数百円でいちばん費用対効果が高い
  • 厚手・多層の遮音カーテン。 床まで届く丈にして、窓より左右に広く取る。丈が足りないと下から抜けます
  • 内窓(二重窓)。 効果は大きいものの取り付けが必要なので、必ず管理会社の許可を取ってから

換気口

  • 防音フード付きの換気口カバー。 ただし塞がないこと。 24時間換気は建築基準法で義務づけられており(2003年7月1日施行のシックハウス対策)、止めると結露とカビの原因になります

床(建物を伝わる音・階下への配慮)

  • 厚手のラグやカーペット、防音マット。 自分が出す足音や、椅子・物を落とす音にはよく効きます
  • 洗濯機の下に防振マット。 深夜の振動は、思っている以上に階下へ伝わります

  • 本棚やタンスを、音の来る壁側に寄せる。 重い家具は現実的な遮音材になります
  • 貼ってはがせるタイプの吸音材は、室内の反響を抑えるもので、隣室からの音を止めるものではありません。期待する効果を間違えないでください

効果が限られることも、正直に書いておきます

DIYでできるのは**「少しましになる」までで、無音にはなりません。** 本格的に変えるには、壁の内側に遮音材を入れる、防音ドアに替える、床を組み直すといった工事が必要で、これは分譲や持ち家の話になります。

在宅勤務で通話が多い、楽器を弾く、小さなお子さんがいる——という方は、対策より「部屋選び」で解決するほうが確実です。

部屋を選ぶ段階でできること

  • 構造を見る。 鉄筋コンクリート造(RC)>鉄骨造>木造の順に音は伝わりにくい。ただしRCでも戸境壁が石膏ボードだと抜けます。 図面で戸境壁の仕様を確認してください
  • 角部屋・最上階は接する住戸が減ります
  • 内見は夜にも一度。 生活音は昼間には出ません
  • その部屋の前の入居者がなぜ退去したかを聞く。 答えられる会社なら、音の申し出があったかも分かります

世田谷区は緑地と住宅街が中心で、幹線道路沿いを除けば静かな地域です。小田急線は世田谷区内の一部区間が地下化され、京王線でも連続立体交差の事業が進められています。線路沿いの音の事情は数年単位で変わるので、古い評判ではなく今の状態を確かめてください。

音のトラブルが起きたときは

直接言いに行かないでください。 世田谷は長く住む方が多い地域で、当事者どうしのやり取りはこじれると戻せません。

  1. 記録を取る。 いつ・何時ごろ・どんな音か。日付入りでメモか録音を残す
  2. 管理会社か大家さんへ伝える。 たいていは掲示や書面での注意から始まります
  3. それでも改善しない場合に、次の手段を相談する

自分が出す側にならない配慮も同じくらい大切です。夜の洗濯機と掃除機、椅子の引きずり音。 この3つを抑えるだけで、苦情の多くは起きません。

部屋を探す段階からご相談ください

BATONの代表は世田谷在住30年です。どの通り沿いが静かか、どの建物が音に強いかは、物件情報には載りません。

「静かに暮らしたい」は、立派な条件のひとつです。お部屋探しのご相談のときに、遠慮なくお伝えください。

この記事は株式会社BATONが作成しています。個別のご事情については、お問い合わせフォームまたはLINEからお気軽にご相談ください。

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